有限会社バイオ研と共同で「フローラエイド®乳酸菌」の特許取得
2024年03月29日
乳酸菌の研究開発企業である有限会社バイオ研(埼玉県狭山市、代表取締役:菅 哲郎、以下バイオ研)と共同で腸内における短鎖脂肪酸、特に、酢酸、プロピオン酸、酪酸等の産生を促す効果を有するニコリオ独自の乳酸菌(フローラエイド乳酸菌® Lactococcus cremoris Flora aid)の特許を取得したことをお知らせいたします。
■研究背景
令和元年国民生活基礎調査によると、便秘症状を訴える方の割合は男性約2.5%、女性約4.4%であり、その割合は年代が上がるにつれて増加し、65歳以上では、男性約6.4%、女性約7.2%に達することが明らかになっております。便秘症状にある方はそうでない方に比べて心臓血管病による死亡リスクが高いことも報告されており、日常生活への悪影響が示唆されています。治療が必要と感じない程度の便秘気味にある健常な成人男女においても、腸内環境を改善し便秘状態を軽減する事は有効と考えております。
ニコリオは腸内環境の改善には腸内で産生される短鎖脂肪酸※1の量を増やす事が有効であると考え※2、様々な研究活動を実施してまいりました。
※1短鎖脂肪酸とは脂肪酸のうち炭素数が6以下の物でさ酢酸、プロピオン酸、酪酸などで大腸のエネルギーとなったり腸内環境の改善、便通改善などの他に免疫系の向上や体重減少のサポート作用など様々な機能が有る事が知られています。
※2短鎖脂肪酸は、口から摂取しても胃や十二指腸で吸収され大腸までは十分に届きにくく酸味など強い味や臭気が有る事から、摂取が困難な為、腸内で効率的に産生する事が有効と考える為
今回、手軽な手法により腸内にて短鎖脂肪酸の産生を促す事は皆様の健康増進に貢献できると考えております。
■特許概要
特許番号:特許第7430312号(P7430312)
発明名称:腸内短鎖脂肪酸産生促進用組成物及びこれを含む飲食品
出願日:令和2年8月25日(2020年8月25日)
登録日:令和6年2月2日(2024年2月2日)
発明者:中上 元弘、横川 剛、生天目 由里子、渡邉 卓巳